気づき
・描かない場所の表現を意識することで目と目の距離感、ほっぺの面積を上手く表現できた
・顔自体の大きさと頭との比率で年齢を大きく左右する。今回は成人女性らしい比率であるため大人っぽく見える
・前髪、もしくはおでこの範囲をもう少し広くとると幼い顔立ちになると思う。次回意識すること
雑記
線を描かない場所は絵描きにとってそれは描いていないわけではないのだと今日改めて感じました。
絵を描かない方、絵を描く方、すべての人間は無意識で描いていない個所に何が表現されているか判断できます。絵を描くことはできないが、デッサンが狂っていたり、不安感を覚えることができるのは描かれている線と線の間やそれが表現する面積に無意識の補完が働くためだと。この補完は日頃から目にしている記憶と比較しているのでしょう。
しかし絵描きは意識的に何も描かれていない空間に何があるかを考えて絵を描く必要があります。絵を描く行為自体は「線でパーツやアウトラインを引く」ことから始めますから、顔ならば目や鼻口といった主たるパーツ、ほっぺや顎のアウトラインに意識が向きがちです。
この意識が固執し、目の「形」やほっぺのアウトラインの「角度」といった線自体の表現にばかり執着してしまう。が、その本質は線自体ではなく線と線の間、顔の例ならば目とほっぺのアウトラインの空間、目と目の間の空間といったペンを置いていない個所にも「顔を表現する」意識が必要なのだと思います。
絵を描き始めたばかりの人が色を塗ったときに違和感に気づける理由はこの描いていない場所に何を表現するかを考えていないからだと思いました。
色を塗ることで初めて線と線の間の空間にペンを置く。線を引くときにできていない事が如実に表れるのでしょう。
描いた線で描いていない空間を表現する。結局のところ「面を描く」の言い換えでしかありませんが、絵を描く際の新しい絵の見方を手に入れました。