曲線の直線で形を作る。具体的な形は直線の連続であるが、その線自体はRが大きな曲線であることが多い。
形を作る辺それ自体は具体的な直線で立体を作り、その物体の柔らかさを表現するために曲線を用いている。
線を繋げて描かないことでこの直線で形をとることを放棄した描き方がある。海島千本先生の線は1本1本の線が単独で1筆で描いたことが読み取れる。この「読み取れること」が直線の形を作る線として機能している。その一本一本自体はがっつり曲線を描いているが線が途切れることで初めて形を作る線として機能を果たしているのではなかろうか。柔らかさと同時に立体感を兼ね備えた素晴らしい表現方法だと思う。